ド・ディオン・ブートン社


ダイムラーやベンツがガソリンエンジンの自動車をつくるようになると、
アルベール・ド・ディオン伯爵はこの新しいエンジンに興味を示した。

これこそ自動車の将来に革新をもたらすものであることを直感的に理解したようだ。
しかし、トレパルドゥーは、
できたばかりの不安定なガソリンエンジンよりも信頼性を高めつつある蒸気エンジンを
支持した。
これまでの蓄積を重視する保守的な態度だった。
しかし、伯爵はガソリンエンジンはクルマの革新にとって
欠くべからざるものであるとじた。