金をかけるか、かけないか


氏の工場では、高価なブースでしか扱えない、高級塗料を使う高い仕事も、
若者から泣きつかれる安いオールペンも、どちらもこなす。

それは彼自身、クルマ好きの若者として、
一銭でも安くクルマを楽しみたい時期を経験しているからだ。

「正直に言えば、鋲金・塗装のような手間仕事は、かかる金額もピンキリなんです。
ただし、いくらかけたか、で、本当の意味での品質もピンキリ」と言う。
もちろん、安い仕事をしたからと言って、仕上がりが雑、などという意味ではない。