一定の需要


日本ではフォードやシボレーが普及しているが、
これより小さい自動車をつくれば競合することがなく、

一定の需要があると思われた。

 

1台1000円の車両価格にすれば月に10台ほどの生産で
利益が出るという試算がたてられた。

エンジンは排気量が小さくとも直列4気筒として、
シャシーも四輪自動車にふさわしい機構にして設計された。

エンジンの参考にしたのは、1922年に発売されたイギリスのオースチン・セブンであり、シャシーのほうはフランスのベンジャミンだった。
1930年に完成した試作車が発展して、後の日産の量産車ダットサンとなる。