金をかけるか、かけないか
氏の工場では、高価なブースでしか扱えない、高級塗料を使う高い仕事も、
若者から泣きつかれる安いオールペンも、どちらもこなす。
それは彼自身、クルマ好きの若者として、
一銭でも安くクルマを楽しみたい時期を経験しているからだ。
「正直に言えば、鋲金・塗装のような手間仕事は、かかる金額もピンキリなんです。
ただし、いくらかけたか、で、本当の意味での品質もピンキリ」と言う。
もちろん、安い仕事をしたからと言って、仕上がりが雑、などという意味ではない。
リースを利用する
かつては、輸入車造りは国産車より上という印象があったが、
実はそうではない。
プロの話を聞いてみた。
「たしかに、塗料なんかもいいものを使ってるんだけど、
一部のクルマでは工程の差からか、仕上げの雑なところもある。
逆に国産車は製造技術が進んだおかげで、複雑で微妙な色が均一な品質で出ているし、
安いソリッドカラーのクルマでも、キチンとクリアーを吹いてある。
それに塗料そのものが最先端技術で作られているから、
表面の平滑さなどのレベルは輸入車を上回りますね。
ベンツのSクラスなどになると、それなりの手間がかけられているから、
さすがに違うけど」というのだ。
「だから単純に技術的な難しさだけで言えば、輸入車の飯金・塗装代が国産の3倍もする理由はないんです」
と氏も認める料金格差の原因は、どうやらお客の方にあるらしい。
中古車両でも、その細かさは際立つようだ。
クレーン等精巧さが必要となるものはさらに、である。
このような社用車の場合はリースを利用することが一般的だ。
ヤマトリース株式会社
http://www.yamatolease.co.jp/